夫と出会ってから結婚まで ep. 1 can I borrow your lighter?
こんにちは、ぽこです🦤🦤🦤
夫モーリスとの出会いは、乗船しておよそ3週間くらいたった時のこと。
船にはクルーバーという施設があります。平たく言えば、クルーのためのカフェ&バーです☕️🍺
普段はコーヒーやジュースなどのソフトドリンク、夕方からアルコール類の提供もしています。
(んでエスプレッソ1杯50セント、ハイネケン1ユーロで飲めるもんだからいつも人がいっぱい...)
ソファーがあったり、テレビがあったり、テーブルサッカーがあったり。
また、ここはクルーの唯一の喫煙所になっています。
毎食後、クルーバーでエスプレッソ☕️を頼み、一服🚬するのが日課になっていました。
そんでその日もランチ後に行ったんですよ。
壁際に丸テーブルが並んでいて、それぞれ4脚ずつ椅子が置いてある。
空いている席に座ってタバコに火をつけると、
🧑🏽🦲{ごめん、ライター貸してくれない?)
とガタイの良い(のくせに童顔)男の人が話しかけてきました。制服を見るとベルボーイの赤い制服を着ています。
👩🏻{どうぞ〜)
これ、喫煙者だったらよくある事なんですが、
ライター貸したまんま、忘れちゃうんですよ。
ライター貸したの忘れて私は仕事に戻っちゃいました。でもそのライター、マルタ島で買ったお気に入りのクリッパーだったんです。
数日たって、またそのベルボーイとクルーバーで会いました。
👩🏻{あっライター返してよ!)
🧑🏽🦲{あぁあの黄色いライターね。あれ今部屋に飾ってるんだ☺️)
ん???飾ってる?????どゆこと??
🧑🏽🦲{これあの子から貰ったんだ〜って、見るたび嬉しくなるんだ〜🥰)
👩🏻.。oO(??????)
私から何か貰って嬉しい、という感情が理解できず、大方無くしでもしたんだろうな、だからこんな素っ頓狂な事言ってんだな。と思っていました。
👩🏻{いやあげてないから。貸しただけだから普通に返してよ)
🧑🏾🦲{じゃあさ、お礼にご飯食べに行こうよ、奢ってあげるよ)
私は恋愛に相当疎く、こういうフラグがばんばん立ってるシチュエーションでも
👩🏻.。oO(ん〜ライター一個で一食分のディナーなら儲け. . .)
と考えていました。
(書いているといよいよアホだな. . .)
それはクルーパーティーの夜。皆思い思いに着飾り、ラウンジで踊ったり飲んだり——
「ぽこ、ちょっと来てくれないか」
呼び出されたのはラウンジの外のバルコニー。
月夜に照らされた白波が、船尾から彼方へと続いている。
「I love you」
モーリスの真剣な眼差し。
果たしてぽこは何と答えたのか——!?
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