夫と出会ってから結婚まで ep.16 Do not pull a painful face

 こんにちは、ぽこです🦤



※怪談ではないですが、一部かなり痛々しい表現があります!お気をつけください※



到着後即帰国を無事回避し、寝床についたぽこ。

フライトの疲れも癒えぬまま、起きた早朝6時. . .


モーリスが私にこう言いました。

👨🏾‍🦲{君のサリー🥻、ママが今から着付けてあげるって)

👩🏻{お、おう(着なきゃいけないのか))


初サリーに心躍る反面、服を指定されるなんてちょっと自分が自分じゃないような。


まぁでもお祭りという特殊な日だしな。晴れ着的な感じでね。

身長差30cm


サリーを着て外に出ると、モーリスの親戚が手伝いに来てくれています。

トラックの荷台にプチお神輿を乗せて、いざ出発です。



目的地は、町はずれの神聖な川。



川の周辺では、すでにたくさんのヒンドゥー教徒たちが、カヴァディーに向けて準備をしています。




あたりにはヒンドゥー教のお祈りの曲が流れています。
カヴァディーの参加者はここで身を清め、準備をします。


準備。


そもそもこのカヴァディーとは、ヒンドゥー教の神、ムルガ神への献身を示すお祭り。
信者は、お祭りの最初から最後まで、喋らないよう『無言の誓い』を立てなければなりません。

『無言の誓い』を立てるために、信者は. . .





舌または頬に 銀の針 を突き刺します。
(このお祭り、ヒンドゥー教本場のインドでは禁じられているらしい)


さらに、釣り針みたいなフックのついた親指くらいの大きさの鈴や針を足や背中の皮膚に刺します。
これらの苦行に耐えることで、ムルガ神への献身を示すのだそう(しかも手作業)


これはモーリスの足です。手作業で刺していきます。ねぇそれどんな気持ちで刺してるの. . .?

こちらはモーリスのパパ。見えます?皮膚が. . .アァ. . .

こちらが苦行完成図。使う針や鈴は人それぞれ違います。
モーリスは『無言の誓い』のために、長さ150cmの針(もとい槍)をほっぺに貫通させています。
苦行レベルが上がれば上がるほど、ムルガ神の祝福を受けられるらしい。
本当?この苦行、本当にペイするの?








痛すぎる!見るだけで痛い。
顔を顰めていると、不意にモーリスの兄嫁が、
👩🏽{ぽこ、痛そうな顔しちゃダメよ。刺されてる本人が痛いと思っちゃうから。平気な顔してなさいね)
と涼しい顔して私に言いました。

針を刺したら、御神輿にお祈りを捧げて、ミルクポットを御神輿にくくりつけて準備完了!




いざ、寺院へ向かいます。
ルートはこんな感じ。普通に歩いたら大体1時間の道のりです。



🧔🏽{そうだ、ぽこ。靴は車の中に置いていくんだよ。寺院までは裸足で歩くんだ)

とモーリスのお兄ちゃん。


アスファルトには南半球の日差しがてりてり。汗びっしょりの真夏日。



👩🏻.。oO(えっこ、これ. . .火傷回避不可じゃん?)



でもこれは神聖なお祭り。モーリスもほっぺにに針ぶっ刺してやる気十分。

👩🏻.。oO(これは. . .これは試練なんだ. . .!)


ぽこは意を決してサンダルを脱いだ。

(結局色んなところに打ち水がしてあって、足の裏は無事でした)



大勢の人と交通規制に阻まれ、灼熱の太陽の下を歩くこと約3時間. . .

やっと、山の上の寺院に到着しました。

(神聖な場所だったので写真取れなかった)



寺院では、司祭がカヴァディーを終えた人々に祝福のマントラを歌います。

歌いながら、モーリスのほっぺたを貫通していた槍を引き抜きます。


やっとモーリスと喋れる. . .と思いきや、

ほっぺが腫れて痛くて喋れない、とジェスチャー(頼むからこの苦行がペイしますように. . .)


モーリスのお母さんが、御神輿につけていたミルクポットを開け、中身を私の手に注ぎ、飲めと言いました。

手の指の間に溜まったミルクを啜ると、


👩🏻.。oO(なんだこれ!めちゃくちゃ甘い!)


どんだけ砂糖入れたんだ!と思うくらい甘い

その時は疲労回復のために砂糖を入れてるんだろうな、と考えていました。






司祭の祝福を受けた後は、モーリスの家に戻り、親戚中集まってベジタリアンカレーを食べます。



モーリスの頬の腫れも引いたようで、一緒に座って今日を振り返ります。

👩🏻{あの最後のミルクさ、死ぬほど甘かったけど、疲労回復のためにみんなで飲むの?)

何気なく聞いた質問でしたが、モーリスは嬉しそうに笑って、

👨🏾‍🦲{ミルク甘かった??それはね、カヴァディーが成功したってことなんだよ!逆に、邪な気持ちでカヴァディーに参加したり、『無言の誓い』を破ったりすると、ミルクは酸っぱくなっちゃうんだよ)



. . .とは言っても、あのミルクは確かに、誰かが砂糖をどかどか入れたような味だった。

(そもそも異教徒の私がお祭りに参加すること自体、結構邪なんじゃない?)


まぁでも、

モーリスの献身と苦行が、ヒンドゥー教の神様に届いていればいいな。


*おまけ*

あろうことか、日焼け止めを塗らずに太陽の下3時間歩き、見事にサリー焼けした私の右腕です。南半球へお出かけの際は、必ず日焼け止めを塗りましょう. . .






👉🏻👉🏻👉🏻次回予告👉🏻👉🏻👉🏻

さぁ!無事にお祭りを生き延びたぞ(肉ゥ!肉ゥ!)

いよいよ本題、結婚だァ〜!

「で、俺何すればいい?」

. . .ここモーリスの国でしょうが💢知らんがな💢

次回!市役所?裁判所?警察署?病院?『国際結婚最初の壁!地獄の書類収集!』お楽しみに🤗












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豪華客船で働いていたら、モーリシャスから来た夫と6ヶ月でスピード結婚!結婚5年目、今までとこれから。

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