豪華客船で働いたら6ヶ月で国際結婚しちゃった

 こんにちは、ぽこです🧟‍♂️ 近頃暑いので、とっておきの怖い話を2本お届けします... ※グロテスクな表現があります！苦手な方は読むのをおすすめできません🥺※ 1. 開かずのキャビン 夜のミーティングも終わり、なんとなくみんなでオフィスに残っていた時。 ふと、怖い話聞きたい？とスペイン人の上司が話し始めました。 👩🏼{あれは数年前、仕事でいつものようにとある船に乗船した時に聞いた話なんだけど...) 🧟‍♂️🧟‍♂️🧟‍♂️ 早朝、キャビン8015室からレセプションに緊急コールが入った。 緊急コールとは、レセプションに優先的につながる番号で、急病や事件など一刻も早く助けが必要な場合にかかってくる。 👨🏻{妻が. . .妻が真っ赤で. . .) 電話口で話しているのは、おそらく8015室に宿泊している夫婦のうち、夫の方だった。混乱している様子で、言葉の内容も全く要領を得ない。 電話をとったスタッフは、すぐに医療センターに連絡し、医者に早急に8015室へ向かうよう伝えた。 結果的に、医者は必要なかった。 男性の妻は、8015室で事切れていたのだ。 男性がつぶやいていたとおり、部屋中に真っ赤な血が飛び散り、肉や骨もバラバラになっていたという。 明らかに人為的な殺害があったと思わざるを得ない状況に、船側は男性を直ちに拘束し、船を最寄りの港に停泊させた。 警察は男性を問い詰めるが、男性は夜、バーで飲んでいて一回もキャビンに帰っていないのだと言う。 早朝、キャビンに戻ってきてドアを開けると——あの凄惨な光景が目に飛び込んできたのだと。 警察は男性が嘘をついていると執拗に取り調べを進めたが、船側から提出された防犯カメラには、男性が夜通しバーにいるところがはっきりと映っていた。 男性は確かに、キャビンには一度も戻らなかった。 更に奇妙なことに——その夜、誰も8015室に出入りしていないのである。 人体をあれほど細かくちぎり、撒き散らすのは被害者一人では到底無理だが、被疑者なしとのことで、この事件は自殺として処理された。 数ヶ月後、全面リフォームされた8015室には、ひとりの客が入っていた。 どこかで噂を聞きつけたのか、そのキャビンで何があったか知っていて、8015室を予約したのだと言う。 ライターをしているというその男は、宿泊していた男性の妻の不可解な死に方を記

 こんにちは、ぽこです🦤 モーリシャス着いたその日に、まさかの帰国フラグ🚩🚩🚩 私の結婚できない発言は、即座にお兄さんからお母さんに翻訳され、 楽しかったはずのウェルカムパーティー🎉はお通夜会場🤦🏻‍♀️へと瞬く間に様変わりします。 しかしここで、魔人🧞‍♂️が沈黙を破る！ モーリスは立ち上がり、身振り手振りを交えて、母国語で何かを一生懸命話し出しました。 何か、というのは、私は今日に至るまでモーリスが何を言ったか聞いていないからです。 お兄さんもお母さんも、最初は傷ついた顔をしていましたが、 モーリスの真摯な目と、勢いに押されて ようやく納得したような顔になりました。 そしてついに、 🧔🏽{まぁ仏教も元を辿ればヒンドゥー教だしね。改めて、ようこそ、我がファミリーへ！) とようやくお祝いの言葉をもらい、その日は丸く収まったのでした。 ( 心の中でそんなこじつけで良いんかい！！と盛大にツッコミいれたけどね) 🦤🦤🦤 👨🏾‍🦲{明日はお祭りだから、早く起きるよ。僕はリビングで皆と床に寝るから、ぽこは僕の部屋のベッドで寝てね) 明日はよっぽど早いのか、おやすみの言葉もそこそこに、モーリスはリビングへと消えていきました。 しん、と静かな夜中、異国の地でひとりベッドの中で、やっと少し緊張が解れたのを覚えています。 👩🏻.｡oO(良かった...着いて早々帰る羽目にならなくて本当に良かった. . .) . . .と思ったのも束の間、本当の試練は翌日に控えていたのだった. . . 👉🏻👉🏻👉🏻次回予告👉🏻👉🏻👉🏻 真夏の太陽が照りつける2月、南半球！！さぁお祭りだ！！ カヴァディー祭りに参加する人は、銀色の装飾を身につけている。 やがてぽこは恐ろしい事実に気がつく。 あれ. . .その銀色の装飾って. . .まさk 次回！ 『溶けちゃうぞ❤️地獄と紙一重の修行！』 お楽しみに🤗

こんにちは、ぽこです🦤 さて、前回モーリスのお兄ちゃんに、 🧔🏽｛共にヒンドゥー教徒として歩んでいこう！） と勝手に改宗前提で話しが進んでしまっていました。  改宗の話が出たのは、何もこの時が初めてだったわけではありません。 実は前にも、モーリスと二人でお互いの宗教🛕について話していました。 🪞🪞🪞 モーリスは ゴリゴリ のヒンドゥー教徒🛕 牛🐂は食べられないし、必ず夕食の前にシャワーを浴びてお祈りをします。 ヒンドゥー教徒であるモーリスは、幼い頃から神の存在を生活の一部として感じながら育ちました。 何もうまくいかなくて、喧嘩に明け暮れていた時も、親の勧めでグールー（グールーについてはこちらの記事で書いています→→→ https://cruiseromance.blogspot.com/2021/05/ep-7-guru.html ）の元で修行をしたそうです。 そこでモーリスは、グールーが海を割るのを見たのだとか. . .🌊 修行が終わった後、その甲斐あってかモーリスはクルーズ船🛳のお仕事にありつくことができたそうです。 祈れば祈るほど、神はその祈りに答えてくれる。だから僕は今日ここにいることができる 、といつも話していました。 私は冠婚葬祭🪦以外、自分の宗教とは縁がないごく一般的な宗教観を持っています。 私ははっきりと、改宗はできないとモーリスに伝えていました。 別に自分の宗教が愛おしくて改宗を拒否しているわけではありません。 １）ヒンドゥー教の神々を信じている ２）牛は神聖な生き物なので食べない ３）お祈りには力があると確信している ４）お祈りは生活の一部 ５）断食、お祭りなどの宗教イベントは参加する これらは、モーリスのヒンドゥー教🛕に対する姿勢です。 この４つのポイントを、果たして私は 一生行うことができるのか ？ 否、できません。 ヒンドゥー教の神々が何か私にしてくれたことはありません。 今までの成功も失敗も、全て私が私にもたらしたものに違いありません。 もし私が神の偶像に向かって線香を灯し、お祈りをしたとしても、それは偽善であり、空虚なものです。 たとえ愛する人の為だったとしても、私にはできない。 （あと、普通にビーフバーガーを一生食べれる体でいたい） 全てをダメにして、日本にトンボ帰りする覚悟ではっきりと言いました。 👩🏻

 こんにちは、ぽこです🦤 さて、早速モーリスにハグを拒否されたぽこ。 やる気はだださがりですが、なんとか平常心を保ってモーリスの実家にたどりつきました。 🪞🪞🪞 門を開けて、車で乗り入れると. . . まず右側に小さな建物🛕があります。 離れかな？？と思い、窓をちらっと覗くと. . . 壁中を埋め尽くす神様のポスター。 そういえば、離れというより寺院っぽい作りをしているな. . . . . .えっ自宅の敷地内に寺院🛕？？？？ 待って敬虔すぎない？？？？大丈夫？？あたし異教徒ですけど？？？？ 車を降りると玄関前のテラスには、たくさんの人が何やら作業をしています。 もうこの辺で私はげっそりしていました。 さっき敷地内寺院🛕パンチをくらったばかりなのに。 人がたくさんいる上に情報量が多すぎて体も脳みそ🧠も限界です。 👩🏻.｡oO(休ませてくれ～ッ) よくよく見ると、皆さん小さな御神輿のようなものを2つ作っています。 👨🏾‍🦲｛明日のお祭りはこれを肩に乗せて裸足で山の中腹まで歩くんだよ。パパと一緒に担ぐんだ～） 👩🏻｛へぇ〜ッ. . .明日のお祭り. . .御神輿まだ骨組みだけど完成するの） 👨🏾‍🦲｛完成させるんだ！ これから僕らも手伝おうね ） えっ１６時間も飛行機に乗ってたのにこれからまだ何かさせるつもりですか？？？？ 寝たいんですが？？？？？ . . .とはとても言えない！これからモーリスの家にお世話になるっていうのに！🤦🏻‍♀️ ぽこは歯を食いしばって御神輿作りを手伝いました。 👩🏻.｡oO（いや逆にね？こういう行事を文句言わず手伝うことでちょっとは株上がるんじゃない？） と若干邪なポジティブさで乗り切り、やっと御神輿は完成しました。 🪞🪞🪞 お手伝いに来てくれていた人たちは帰り、残されたのはモーリスの家族だけになりました。 お父さん、お母さんとお兄さんとそのお嫁さん。 ６人で野菜カレーを食べて、シャンパン（断食中のためノンアル）を開けて、私の到着を祝ってくれました。 各々シャンパングラスを持ち、お兄さんが立ち上がってスピーチをします。 🧔🏽｛ようこそ、我が家族へ。来てくれてありがとう。今日から君は僕たち家族の一員だ） 私は感動していました。 こんなにちゃんとスピーチまでしてくれるなんて. . .！私は初対面だ

 こんにちは、ぽこです🦤 真冬の2月。 必要書類を揃えて飛行機に飛び乗ったぽこ。 モーリシャスまではAir Asiaでクアラルンプール乗り換えで行きます。 ※今はクアラルンプール乗り換えはないようです※ 🦤🦤🦤 『神はモーリシャスを見て、天国を作った』と言われるほどのリゾート地🌺、モーリシャス🇲🇺 でもぽこの心の中は、まっっったく浮き足立っていませんでした。 👩🏻.｡oO(もし本当に結婚するってなった時のために、念のため書類持ってくだけ) モーリスと会えなかった約3ヶ月、2人の間は多少なりとも変化したでしょう。 さらに、向こうの家族と反りが合わない、という事も十二分に考えられます。 てか寧ろ、うまくいく方が可能性低くね？？？🤔 行った事もない国。会った事もない家族。 👩🏻.｡oO(でもきっとモーリスなら大丈夫。あの人なら本当に幸せにしてくれる) 私はモーリスの心を信じて、潔くモーリシャスへと降り立ったのでした...が。 まず暑い！！！笑 日本の2月の気温は3度くらいなのに、モーリシャスは南半球だから真夏の31度☀️☀️☀️ クラクラしながら空港を出ると、モーリスはお兄さんと一緒に迎えに来てくれていました。 モーリスを見た瞬間、私はなぜかホッとして、思い切り抱きつきました。 . . .そしてその腕をやんわりと押し返されました。 👨🏾‍🦲{ごめん、ぽこ. . .ハグできないんだ) エッ？！？？！ ハグできない？？ まさか、 他に大切な人でもできたの？ えっあたし結婚しにきたのに？？？ はるばる日本から飛行機乗り継いで来たのに？？？ 結婚用の書類必死で集めたのに？？？ もう頭の中パニック🤯 思考停止で固まっていたら、 👨🏾‍🦲{明日のお祭りのために、禁欲中なんだ。だからハグもキスもできないんだよ。ごめんね) . . .お祭り？？？？？ 👨🏾‍🦲{タイプーサム・カヴァディっていってね、ヒンドゥー教のムルガ神に祈りを捧げるお祭りだよ。今回参加するんだ) 👩🏻.｡oO(う、うわあ〜いきなりの宗教行事か. . .！これ絶対参加させられるんだろうな) 👨🏾‍🦲{あと、肉と卵も食べられないから、家では豆とか野菜カレーしか食べられないし、ベッドも使っちゃいけないんだ。でもぽこはヒンドゥー教徒じゃないから、僕のベッド使ってね) 👩