こんにちは、ぽこです🦤
灼熱の苦行、もといタイプーサムカヴァディー祭りを生き延びたぽこ。
しかし、のんびりしている暇はありません。
モーリシャスの滞在は2ヶ月ほど。
その間に結婚しなければなりません。
日本での手続き(無犯罪証明書、婚姻要件具備証明書などの発行)は終えてきましたが、モーリシャスでの手続きは何も始めていません。
👨🏾🦲{結婚といえば市役所行けばできるよ。今日行ってみようよ)
バイクにまたがり、最寄りの市役所へ。
👨🏾🦲{結婚したいんですけど)
👩🏽{お相手がモーリシャス人じゃないならここじゃできないですよ)
👨🏾🦲{ふええ)
よくよく話を聞くと. . .
🌺外国人との婚姻は市役所ではなく、首都ポートルイスにあるオフィスで行わなければならない
🌺外国人との婚姻の場合、配偶者となる者の診断書が必要。診断書はモーリシャスで取得したものに限る
とのことで、まずは健康診断を受けに町医者へ。
あんまり説明を受けず、モーリスが色々と説明して医者に血液だけ取られて終了。
数日後、結果を受け取りに行くと. . .
👩🏽{はい、これ結果ね。HIVにかかってないし、今現在妊娠もしてないから結婚は問題ないでしょう)
. . .えっまさかのHIV検査やったん!?
まぁでも重要といえば重要ですな。
さて、診断結果もクリアーしたことだし、
早速ポートルイスへ向かいますか!
🍌🍌🍌
道中、色々なことが頭をめぐりました。
本当に結婚するのか。まだお互いを半年かそこらしか知らない、異教徒の人と。
結婚すれば同じキャビンに住めるから、という理由も、いつ船に乗らなくなるかわからないのに。
何度も何度も頭の中で自問自答をしました。
毎回答えは一緒です。
『きっとこの先、私と結婚したいと言ってくれる人はいない』
こんなチャンス2度とない、と言った母親の言葉をずっと反芻していました。
確かにそうなのです。
恋愛に興味がないし、そもそも結婚したくなかった。
そんな私が結婚しよう!と思えたことを大事にしたい。
それに. . .
いざとなれば、別れればいい!
極論ですが、失敗しても別れるという選択肢があることは、私の不安を散らしてくれました。
まずは、やってみよう。うまくいくかどうかは自分次第。
ポートルイスは目の前です。
🍌🍌🍌
ポートルイスのオフィスへ向かうと、なかなかの混み具合。
ここで待っている人、みんなが結婚するんだな. . .と考えるとちょっと浮かれた気持ちになります。
やっと順番が来て、待合室の奥にある扉に通されると、おじさんが二人、テーブルの向こうに座っています。
👩🏻.。oO(書類に不備があったらどうしよう. . .!)
と思いつつ日本から持ってきた分厚い書類をテーブルの上に出すと、
ろくに目も通さずに、パラパラめくって必要な部分だけホチキスからばりっと取っていきました。
👩🏻.。oO(人生の大半の心配事は杞憂に終わるなぁ. . .)
書類もあっさりチェックし終わり、モーリスとおじさんたちは軽く何か話して、我々はオフィスを出ました。
👩🏻{なぁんだ、めっちゃ簡単だったじゃん!私たち無事夫婦になれたね!)
👨🏾🦲{ぽこ、何言ってるの?これから裁判所に行かなきゃいけないんだよ?)
裁判所!?
👨🏾🦲{裁判所に行って独身証明書をもらって、警察署に行って無犯罪証明書をもらって、その後もう一回市役所に戻るんだ)
👩🏻{それって事前に準備しとくやつじゃないの?!即日発行できるの?!)
👨🏾🦲{とりあえず行ってみよう〜)
いやいやいや!!!日本では即日発行できなかったよ?!大丈夫か?!
と一瞬焦りましたが、さくさくっと書類はゲットできました。
やっとこさ市役所に戻ってきたぽことモーリス。
婚姻届にサインをして、これで晴れて夫婦!
と思いきや
🧔🏽{2人が結婚したことを張り出しておくから、今日から10日以内に誰かから異議申し立てがなければ、結婚成立だよ)
なんだそのまわりくどい制度!!
入国してから1週間は結婚できない決まりになっているので、それプラス健康診断やこの謎の10日間ルールを含めると、トータルで結婚するのに最低3週間は必要です。
なのでモーリシャス人と結婚を考えているそこのあなた!!必ず3週間以上の滞在を計画しましょう!!(いるのかそんなマイノリティー)
そしてついに、2月の暑い日、
私たちは結婚したのでした。
この後、
結婚式は絶対やりたくないマンのポコVS宗教的結婚式やらないんだからせめて披露宴くらいやりたいマンのモーリスの戦いが勃発したり、
急遽ぽこ母が1人でモーリシャスに来たり、
ぽこ料理しない問題があったり、
モーリスが先に船乗っちゃってぽこがモーリシャスに居座ったり、
犬を巡ってモーリスのご近所さんとぽこのガチ口論事件があったり. . .
『夫と出会ってから結婚まで』シリーズは、一旦この記事で完結です。
これまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
国際結婚って実際どうなのかな?
国際結婚したいけど、色々大変そう。
グローバル化(もはや死語)が進む昨今、こういうことを考えている方は多いと思います。
そういった方に、少しでも、「こういうケースがあるんだ」と思っていただければ幸いです。
あるいはただ単に興味があってこのページを開いている方、私たちの人生のワンシーンをお楽しみいただけたでしょうか?
国際結婚と言うと、なんだか特別な響きがありますが、私たちは普通の夫婦と何ら変わりはありません。
おはようと挨拶をし、ありがとうとごめんねを忘れず、身の丈にあった生活を心がける。
それらを毎日繰り返すごく普通の家庭です。
「いざとなれば別れればいい」なんて書きましたが、数々の夫婦クライシスを乗り越えて、結婚生活は5年目に突入し、かわいい娘にも恵まれました。
この後の日本での結婚生活は、新しく『日本で暮らす日常』というタグで書いていきます。
お暇な時、またぜひ遊びに来てください。
ぽこ🦤
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